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金曜日、もうずいぶん長い間お世話になりっぱなしの
フリーランスの編集者であるNさんとお嬢さんが広島を訪れてくださったので、 夜のお食事をご一緒しました。 ここ、お店もきれいで、美味しかったです! 玉ゆら こんどはお昼に行ってみようかな。 話は尽きず、気がつけば日付がかわっており、 でも、家に帰ったらまだ旦那も帰っておらず、 家には誰もいない。 子ども達がふたりとも出ていってしまって、 淋しいながらもちょっと楽しんでいる自分に、思わずニヤリとしてしまいました。 娘は電話もしやすいし、メールもマメにくれるので、 息子のときより様子が見えて、そこまで淋しくないなあと思っています。 さて、今日は旦那の実家に帰ってきました。 北広島町は寒いので、例年なら桜が咲き始める頃なんですが、 今年はもう見頃を過ぎていました。 つくしんぼもうなだれていましたし、 カタクリの花もうなだれていました。 そんな中、 年に一度届く高校の会報を読んでいたら、 平田オリザさんのインタビュー記事が2ページにわたって載っていました。 この方は定時制だったんですが、なぜ全日制じゃなくて定時制だったのか?という理由もはじめてわかってびっくり。 高校進学はあまり考えておらず、はやく働いてお金を貯めて、目標であった自転車で世界一周旅行がしたかったんだけれども、(中学生で10ヶ月新聞配達をしてお金を貯めたそうです) 旅行を実現するためには「高校生である方が学割がきいて安く行けるから」だったんだとか。笑 なので、昼間は働ける定時制に進学したんですね。 他にも、「家庭では人と違わなければダメと言われて育った」とか、 初等中等教育で「演劇」の授業がないのは日本だけなんだとか、 頭を鍛える学問、身体を鍛える体育、そして心を鍛える演劇。 この三つが揃ってこそプラトン以来言われている本当の教育だと言うんです。 とても興味深い内容でした。 「演劇」を通じて不登校の子どもの指導もしているそうです。 ちょうど私が通っていた頃と平田オリザさんが通っていた時期がかぶっているのですが、 (もしかしたら同じ学年) 教室に定時制の子との交換ノートがあったんです。 それをはじめたのもこの方だったらしいんです。 今の日本の中学校ではいろんな職業の方を学校に招いてお話を聞いたり、 職場体験をしたりと、働くことの大切さを教えたりはするけれども、 高校ではバイトを禁止している学校がほとんどだし、 不登校になった子どもがいると、とにかく学校に呼び戻そうとします。 ヨーロッパでは不登校という概念がなく、日本の状況を説明しても首をかしげられるだけで、 「なぜ学校に行きたくない子を働かせないのですか?」と質問されると聞いたことがあります。 オリザさんは「日本社会ではまわりと同じである方が安心するということにずっと気づかなかった」と言っています。 まわりと同じで安心する・・・この不況を脱出するには、それではダメなんじゃないかという気はしているけれど、自分が人と違うことを誇りに思うような人材を育ててこなかったことが今後どう出るのか。 あるいは、今この不況だからこそ、そういう人材が育つチャンスなのではないか。 そんなことを考えたりしました。 さてさて、来週からは専門学校の仕事もはじまります。 桜も散ってしまったことだし、気をひきしめてがんばります♪
by momomisako
| 2009-04-12 21:46
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