先週の後半4日間、
打ち合わせなどで東京に行ってました。
いつも実家に寝泊まりするのですが、
庭も春らしくなっており、
子どもの頃よく摘んで「ままごと」の材料にして遊んだ花たちが、
今もなつかしく咲いていて嬉しくなります。
左上から;
ジンチョウゲ(赤と白)、シロヤマブキ、 ハナカイドウ
左下から;
ハナミズキ(左と中)、 ワスレナグサ
他にも、ヒメリンゴの花や、スズランの新芽もニョキニョキと出ていました。
花壇の花も色とりどりでいいけれど、
木の花もいいですね。
花が咲く時期は短いけれど、
風に飛ばされ地面に落ちたはなびらもまた素敵です。
散ったあとの実はやってきた鳥に分けへだてなく与え、
やわらかい新緑は梅雨の雨にぬれても
しっとりきれいです。
暑い夏には葉を茂らせて涼しい日陰を作り、
そんな葉も紅葉してやがて散り、
木の枝だけになった姿もまた凛々しくて、
自分をさらけ出して冬を迎え撃つ覚悟を見せているように思えます。
時期が来ると、
身につけていたものをいさぎよく脱ぎ捨てていく木のように、
ひとつのところにとどまって、周囲を受け入れながら堂々と。
庭の木々をながめながら
自分もそんなふうでありたいと、思ったりしました。
いろいろな雑念や迷いや欲、心の中にある不必要な汚れた思いはすべて、
いい作品を描くことで一掃できるのではないか。
たぶん、
それしか解決する方法はないな、と感じるこのごろです。