今日は知り合いの方が何人か関わっている幼稚園の先生向けの講習会をちょこっと見学させてもらいました。
音楽あり、造形あり。
先生向けなので、子どもたちの指導のヒントになるような内容だったんだと思います。
家に帰って娘に、その様子を話していたところ、
「お母さん、小さい子が絵を描いたり何か作ったりして遊ぶときは、
『はい、まずはコレを使いますよ』『次は●●をします』『次は・・・』っていうふうに途中で何回も作り方を言われると、どんどんやる気がなくなっちゃうんだよ。」
と言うんです。
え!なんでそんなこと、わかるの?と聞いたところ、
「だって、自分がそうだったんだもん。
やりたいことは、最初から最後まで自分で考えて、勝手にどんどんやりたいの。
途中で邪魔されたくないんだよね。
それは今でもそうだけど。笑
だから、幼稚園のときは自由にさせてもらっていたのでとっても楽しかったけど、
小学校の図工で「材料はこれですよ」って最初に渡されたりすると、がっかりしたんだよ。
公民館とかのお絵描き教室も、ぜんぜんおもしろくなかった。」
すごい!
我が娘ながら、すでに幼児の気持ちがわかっている!
しかも、今も幼児のままだ!笑(親バカですみません)
娘が通ったあの幼稚園のすばらしい造形指導(指導しないけど)に、今さらながら感謝するのでした。
(先生、見てますか?笑)
こどもの絵や作品は、その子が今生きているかたちそのものだったりします。
子どもに教えるのではなく、子どもからあふれ出る気持ちに応えてくださるような、そんな指導をしている幼稚園は少ないのかもしれません。
「幼稚園では一日中好きなことして遊んでばかりだったって言うと、友達はみんな驚く」
と高校生になった娘は笑いながら言います。
なにげなく選んだ幼稚園だったけど、この子が行くべき場所だったんですね。
今でもあの頃のことを思い出して楽しそうに話をする娘を見ていると、
幼稚園時代は彼女の心のふるさとなんだなあと、嬉しく思うこの頃です。